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忘れないでほしい…ハンバーガーを食べたかった少年…

保護活動の中よりメールを掲載いたします。

http://m.ameba.jp/m/blogTop.do?unm=saving-sotaro&page=1&guid=ON


私は、九才の小さな少年から、たくさんのことを教えてもらいました…


宗太郎くん。九才。
ポケモンと恐竜が好き。
食べ物をさわることが好き。


宗太郎くんは、生まれつき消化管がまったく機能しないため、固形物が取れず、点滴による栄養補給で命をなんとか繋いできました。
しかし、高栄養の液体を絶えず流し込むために、臓器への負担がかなりかかり、これ以上は危険、多臓器移植しか命を繋ぐ道はない、と医師に告げられました。

日本では15才未満のドナーは認められていないため、海外で手術をしなければならなくて…

多くの人たちの善意と頑張りにより、五つの臓器をすべて移植するため、宗太郎くんとママはアメリカへ向かいました。

きっと治る!
宗太郎くんの小さな身体は夢と希望に満ちていたと思います。

でも、なかなかドナーは現れませんでした。
宗太郎くんのママは考えます…

ドナーが現れるということは、ひとつの命が天に召されていく、ということ…
複雑な心境です。
ドナーを待っているこの期間は、そういったことへの心の準備期間だと思っています。

…ママはそう語っていました。
「その人は死んじゃうの?」…宗太郎くんもドナーに対して、とまどいを隠せませんでした。


宗太郎くんが入院した病院には「命の木」があります。その葉っぱにはこれまでのドナーの名前が書かれているのです。このドナーの方々の命は、今も他の誰かの血となり、肉となって輝き続けているのでしょう…


そんな折、やっとドナーが現れました。不安と希望の中、宗太郎くんの手術が行われました。天に召された命によって、もうひとつの命を輝き続けさせるために…
手術は成功。宗太郎くんはおかゆを食べれるまで回復していました。

もうすぐハンバーガーが食べれる!

ハンバーガーを食べることが、小さな宗太郎くんの夢でした。


しかし…
その後、発生する確率が低いはずの合併症が始まり…宗太郎くんは一進一退を繰り返しました。
でも、もはや薬も効かず、どうすることもできなくなった時…

宗太郎くんのママは、意識がもうろうとした宗太郎くんといっしょにハンバーガーを食べました。

宗太郎くんの夢、ハンバーガー…

ママにはきっと、涙の味がしたでしょう…

その後しばらくして、宗太郎くんはママの腕の中で、天国へと旅立って行きました。最期は安らかだったそうです。


宗太郎くんは、どんなつらい時もあきらめず、まわりの人へ「ありがとう」と伝えることを怠らなかったそうです。
ママへの最後の言葉も
「ママ、ありがとう!」
だったそうです。


ママ、ありがとう…
ママにとって、宗太郎くんのこの言葉は宝物。
宗太郎くんの言葉を胸に、ママはきっと明るく、強く、生きていけるのではないでしょうか…

明るく、強く、宗太郎くんの分まで生きて、生きて、生き抜いてほしいです!


宗太郎くん、ほんとによくがんばったね!
君のがんばりは、みんなに勇気と、生きていくことのすばらしさを教えてくれました。
ありがとう!
天国でハンバーガーや、好きなものをいっぱい食べてね!


安らかに…
by cjl82810 | 2009-11-13 12:38 | 思い